強さを証明する秋の天皇賞

秋の天皇賞は人気とおりに着順が決まらないのが定説です。
しかしながら2008年秋の天皇賞は、珍しく人気順通りの着順となり、しかも近年まれに見る激戦となったレースです。

牝馬ながらに東京優駿であるダービーを制し、ヴィクトリアマイルでは惜しくも2着、次の安田記念では見事優勝を果たし、古馬とも堂々の戦いを見せていた名牝馬ウォッカ。
秋の天皇賞でもその強さで勝利を収め、その後の圧倒的強さと人気のもとになったレースなのです。

この2008年の秋の天皇賞を振り返ってみましょう。
2番人気であったダイワスカーレットは、3歳でありながら古馬も参戦しているエリザベス女王杯を制し、その年の有馬記念では2着と言う、古馬にも引けをとらない強さを誇っていました。
また3番人気のディープスカイはキングカメハメハ以来2頭目となる変則二冠を達成しており、これらウォッカ、ダイワスカーレット、ディープスカイの人気3頭での首位争いをする形となるのです。

スタート直後、まずはダイワスカーレットが逃げを切り出します。
タイムを見てみると1000mで58秒台をマークし、早い逃げで他の馬を離しているのがわかります。
一方、ディープスカイとウォッカは中団に位置し、直線での脚を貯めるため、抑え気味で走っていきます。
最後の直線に入ると逃げを決めていたダイワスカーレットはやや失速していまいます。
しかしながら大きく遅れる事はなく、先頭を突き進みます。
後ろからはウオッカとディープスカイが群を抜け突き進んできます。
ゴール前でウォッカがダイワスカーレットを捕まえ、ゴールはほぼ同時。
写真判定には長い時間が費やされ、結果、わずかの差でウォッカが勝利を収めるのです。

この時優勝したウォッカのタイムは1分57秒2。
レーススタート直後から素晴らしい逃げを見せたダイワスカーレットの走りは安藤騎手の手腕と配分によるものであり、この馬との対決は近年の名勝負と言われるレースの一つとなり、ウォッカにとっても最強の馬へと成長するきっかけになったレースでもあるのです。

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